作品

御影の家

専用住宅
設計、工事監理:畑友洋建築設計事務所
構造設計:萬田隆構造設計事務所

六甲山の斜面をひな壇造成し生まれた街区における住宅の計画。南北に抜ける風と光、風景を素直に受け入れ、奥まで導くため、扁平柱と段違い梁の剛接によるあみだくじ型案山子柱を、トンネル状の空間の中央につっかえ棒のように建てることにした。これによって段違い梁が受ける様々なレベルの床が南北のトンネルの中にパラパラと浮かび、風と光、風景がよどみなく通り抜けていく構成とした。また、上空に約5mのキャンチレバーで木架構を持ち出し、既存ひな壇造成の痕跡であるRC地下構造物に荷重をかけず、空間的には連続させることを試みた。これによって、ひな壇造成地ならではの竪穴と高床が共存する住まいとなった。

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